独立すると、自分から積極的に動かなければ新しい情報が得られません。時代の流れに取り残されないためにも、IT業界の動向に目を光らせておく必要があるでしょう。

たとえば、近年はクラウドコンピューターをはじめビジネスシーンにおいてデータの集約化・業務の一元化の推進が顕著になっています。この動きは今後さらに加速していくことが予想されていますが、それに対応する形でエッジコンピューティングへの注目も高まっています。
そんなエッジコンピューターをとりまく現状において、とくに顕著に見られるのが個人のデータを扱うサービス・事業において積極的な活用が見られている点です。顧客のデータはクラウド化によって集約・一元化することでスムーズな分析ができるようになりますが、一方であまりにも情報量が多くなってしまい、処理が煩雑になってしまう問題も抱えています。
そこで個人のデータを収集する際にエッジコンピューティングを活用し、そのうえでクラウド上に送信する、といった手法も用いられています。例えばAIカメラの技術を活用して顧客のデータを収集し、エッジコンピューター上で年齢や性別など必要なデータだけを抽出したうえでクラウド上に送信する、といったやり方です。これによって処理の効率を向上させるだけでなく、収集する顧客の個人情報を最小限に抑えることで情報漏洩のリスクを軽減するメリットも得られます。
ほかにもウォークスルーでの顔認証においてエッジコンピューティングが使用されています。こちらはスピードが重視されることもあって全面的にエッジコンピューティングで処理することも多く、より迅速な認証とセキュリティの強化が可能になります。

こうした関連技術も取り入れられながら少しずつ普及が進んでいるというのがエッジコンピューティングの現状です。今後はエッジコンピューティング関連の開発案件も増えていくことが予想されるため、独立後に携われる仕事を増やすためにも今のうちに詳しくなっておいて損はないでしょう。