フリーランスになると仕事環境はもちろんのこと、日常生活にもさまざまな変化が生じます。独立したことで基本的には「自分のことは自分でする」必要があるわけで、そのための準備を独立する前にしておきたいところです。

まず知っておきたいのは「会社員からフリーランスになることで社会的な信用が低下する」点です。例えば独立後にクレジットカードを作ろうと思っても作れない可能性があります。あるいはローンを組もうと思っても審査を通過できずに組めない恐れも出てきます。ですからこうした予定がある場合には可能な限り独立する前、会社員としての信用があるうちに行っておきましょう。
それから税金や年金に関する知識を身につけておくこと。独立するとこれまで会社の経理が行ってくれていた確定申告や納税もすべて自分で行うことになります。これまでずっと会社勤めで確定申告をしたことがない人はなおのこと、税金・年金に関する勉強を独立前にしておきましょう。さらに健康保険の場合は独立する段階で国民健康保険に加入するか、もしくは会社勤めのときに加入していた健康保険を任意継続するかの選択も重要になってきます。
そしてやはり資金対策・計画と人脈づくり。独立していきなり事業が軌道に乗るとは限りませんし、社会的な信用が低下することで融資を受けるのが難しくなる面もあります。当面の間しのげるだけの運転資金を確保すること、そしていざというときに頼れる人脈を作っておくこと。これも独立前に準備しておきたいポイントとなるでしょう。